今回この本に興味を持ったのは、中田敦彦さんのYouTube【強盗事件と闇バイト】がきっかけです。
私たちが普通に生活しているすぐ隣で、こういった犯罪に手を染める人、そしてその被害に遭う人がいることに衝撃を受けました。
この本には、若者が手軽に短期間で高収入を得られるという誘い文句に乗って犯罪者となってしまう過程が、さまざまな実例で紹介されています。
こういった犯罪に巻き込まれないように、加害者側になりうる若者はもちろん、被害者となる高齢者にもぜひ読んでほしいと思いました。
どちらも問題が起こった場合に、自分だけで解決せずに誰かに相談することがとても大切だと感じます。
人は追い詰められると正常な判断ができなくなります。
「言われた通りにしないと、家族に危害を加えるぞ!」
「早くお金を用意しないと大変なことになる。助けて!」
こんなふうに追い詰められて、一人で最悪な判断をしてしまう。
どちらも、日頃から相談できる相手がいれば防げるはずです。
平和に思える日常にも、すぐ隣に、一歩先に、取り返しのつかない状況になる現実があることを「知る」ことは大事。知っているだけで防げることもあるので。
自分には関係のない話だから…とスルーするのではなく、知らない世界の話だからこそ、興味を持つことが必要。そう気付かせてくれた本でした。